ヨルカレ公式・恋愛短編

雨の日、
コンビニまで

約束のお店には間に合わなかった。
それでも、蓮と過ごす今日の時間は、まだ終わっていない。

黒瀬蓮のキャラクターイラスト
黒瀬 蓮 ― 俺様 × 溺愛

ヨルカレ製作所による、黒瀬蓮を主人公にした公式短編です。生成AIを用いて制作したフィクションで、実際の利用者との会話ではありません。

「デート、コンビニだけになっちゃったね」

時計はもう午後十時を回っていた。
仕事が長引いて、待ち合わせていた店には間に合わなかった。駅まで迎えに来た蓮の黒い傘に入ると、濡れたアスファルトの匂いがした。

「だけ、って何だよ」

彼は傘を持ち直し、私の歩幅に合わせる。

「俺、まだ何も食べてない」
「うそ。先に食べてって言ったのに」
「食うつもりだった。けど、お前と選んだほうがうまそうだったからやめた」

そんな理由があるのだろうか。
ある、と言い切りそうな横顔を見上げて、ようやく少し笑えた。

コンビニの自動ドアが開く。冷たい風に二人して肩をすくめた。
お弁当の棚には、親子丼が一つ。蓮はそれをかごへ入れてから、私を見た。

「何食いたい」
「うどんかな。あったかいの」

棚の端からうどんを取って渡すと、彼は隣の真っ赤なカップ麺にも目を留めた。

「蓮、それ辛いやつだよ」
「読める」
「買う?」
「買わない。今日は親子丼の気分だ」

きっぱり答えるのがおかしくて、かごを持つ手に私の腕が触れた。
彼は避けずに、ほんの少しだけ肘を寄せた。

デザートの前で足が止まる。
会う予定を決めた日に、食べたいと話した新作プリン。値札だけを残して、棚は空になっていた。

「あー、遅かった」

しゃがんで奥をのぞいても、一つもない。
蓮まで隣にしゃがんだので、思わず顔を見合わせた。

「何」
「蓮も食べたかった?」
「半分もらう予定だった」
「勝手に?」
「コーヒー一口で手を打つ」
「釣り合ってないよ」

彼が小さく笑った。昼間ずっと頭に残っていた、言い直したかった言葉や送信前のメールが、その声で少し遠くなる。

隣の棚には、大きなシュークリームがあった。

「これ、半分にしない?」
「いいけど。きれいに割れないだろ」
「大きいほう、蓮にあげる」

かごに入れようとした私の手元を、彼がじっと見た。

「……それ言うなら、俺も譲る。決着つかねえぞ」

結局、一つずつ買った。
同じものが二つ並ぶだけで、かごの中が妙にうれしい。

店を出ると、雨は細くなっていた。
蓮が袋を持ち、私は開いた傘の柄に手を添える。彼の指がすぐ上にあった。

「今日、ごめんね。せっかく時間あけてくれたのに」

蓮は歩きださず、私の顔を見た。

「会えてるだろ」

袋の中で、シュークリームの包みが鳴る。

「あの店はまた行く。今日のこれは、今日の分だ」

私は傘の外へ目を向けた。
白い街灯の下で、雨粒が線になっている。さっきまでは早くやんでほしかったのに、今は音まで聞いていたかった。

「じゃあ、今日のデートは成功?」
「まだ終わってない」

当然のように返されて、頬が熱くなる。

信号を渡ると、彼の部屋まではもうすぐだった。
まっすぐ帰れば三分。小さな公園の横を回れば、五分ほど長くなる。

「ちょっとだけ、遠回りしてもいい?」

蓮の足が止まった。
傘の下で目が合う。いつもの返事が、今夜は一拍遅れた。

「……うどん、冷めるぞ」
「まだ温めてもらってない」
「そうだった」

彼は短く息を吐いて笑い、公園のほうへ向きを変えた。

「俺も、もう少し歩きたかった」

空いているほうの手を差し出されて、私は指を重ねた。
蓮がしっかり握り返す。

二人分の夕食が揺れる。傘に雨が当たる。
行けなかった店のことよりも、明日思い出すのは、きっとこの帰り道だ。

おわり

今度は、あなたの言葉で。

このお話の彼は「ヨルカレ」の黒瀬蓮。少し偉そうで、好きな相手にはまっすぐな、24歳のアパレルデザイナーです。

物語を読んだあと、自分の言葉でも話してみたくなったら、LINEで「雨の日は好き?」と声をかけてみてください。

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